top of page

宮城蔵王紅葉ツアー体験記

先日開催された「宮城蔵王紅葉ライド」の参加者の声が寄せられました。FRCの活動についてご覧ください。


2022年11月5日(土)~6日(日)

山下 一(やました・はじめ)高知県香南市   


11月5日の朝、東京駅東北新幹線のホームで、久しぶりに私たちはFRC代表の田中さんと会った。田中さんは以前と変わらない気さくな笑顔で家内と私を迎えてくれた。今日から一泊二日で、宮城蔵王の麓で乗馬をするのである。

紅葉今が盛り、山下一と美保

今回のこのツアー、実は私は具体的にどのようなことをするのかよく分かっていなかった。どんな馬にどのように乗るのか、よくわからないまま蔵王に向かった。


白石蔵王の駅に降り立つと、ホワイトストーンランチのオーナー西田さんが車で迎えに来てくれていた。車でファームに行く道すがら、今回の乗馬の内容を聞いた。今日は2時間程度の外乗で、駈歩を多くするとのことである。


「はじめさんが、あまり駈歩をしてないということなので、今回は、はじめさんの練習を第一に考えましたよ」とのこと。駈歩……、私は5年間くらいまともに馬に乗っていない。今の乗馬クラブでもまだ駈歩はやっていない。大丈夫か? 不安がよぎる……。


東北の山容はなだらかである。時期的にもいい感じで紅葉が訪れている。私は山が好きで、四国の山々を時々登りに行っている。今日は、天気も最高にいい。空気が清涼で紅葉が目に鮮やかだ。こんな森林の中を乗馬トレッキングできるのかと思うと、気持ちが高揚してくる。駈歩でも何でもやってやろう!


西田さんのファームに着いた。馬はドサンコであり、少し小ぶりである。全体的にもっこりしているように感じる。西田さんが言うには、乗馬するには、馬は、これぐらいの大きさがいいんですよ、とのこと。ドサンコはタフで乗り易くて……。その時あらためて、なぜサラブレットなどの大きな馬に乗る必要があるのかと思った。乗馬を楽しみたいのであれば、乗りやすい馬に乗ったらいいじゃないか……と。


準備ができ、いざ出発。ゲストは私たち夫婦だけである。先導する西田さんの後に、私、妻と続き、あと2人サポーターとして後ろからついてきてくれる。それとは別にもう一名、軽トラでぼろの処理に随行してくれる。私たちだけのためにこんなに万全の態勢を整えてくれて、いやあ、なんだか申し訳ない。

和種系馬独特の安定したキャンターを楽しむ

少し傾斜のある上り坂道を早速駈歩する。体が何とかついていく。恐怖感はなく、楽しい~という気持ちが湧いてくる。樹林帯の中や農道を機嫌よく馬は歩いたり走ったりして進んでいく。馬の体の動きに合わせて馬上の私はバランスをとっていく。


2時間があっという間に終わった。最初に言われていた通り、駈歩を多く取り入れた外乗だった。明日は、TRECの簡単な体験と紅葉スポットを巡る外乗を行う予定だ。


その日の宿は、「ホテル蔵王メッツ」という個人経営のこじんまりしたヴィラと言っていいようなホテルであった。オーナーがシェフであり、ディナーは本格フレンチのフルコース。地元食材を厳選し、ソースから手作りしているとのこと。温泉は、源泉かけ流しのいいお湯である。温かいお湯に肩までつかり心身ともにくつろぐことができた。この日は、ゆっくりとこのホテルで休んで、明日に備える。

ホテル蔵王メッツの露天風呂。紅葉を眺めながらゆっくりくつろげる。

翌日、午前9時に西田さんが迎えに来てくれ、こじんまりしたサッカー練習場のようなところで、TRECのほんのつまみ体験を30分ほどした。馬を右や左に動かして決められたコースを正確にクリアーしていくゲームのような競技などである。おもしろい。もう少しやりたいと思ったけど、次の紅葉スポット外乗の時間になった。

外乗の基礎を学ぶのに最適なTREC

東北の山並みが紅葉でパッチワークのようになっている。美しい。紅葉並木を馬で潜り抜けたり、遠くの素敵な景色を眺めたりと、馬上から東北の深まりゆく秋を堪能した。乗馬はこれで終わり、午後は、おまけの芋煮鍋付き阿武隈川の川下りが待っている。

阿武隈川ライン下り、船中で芋煮を楽しむ。右がホワイトストーンランチのオーナー西田和之さん

今回、田中さんはもとより、ホワイトストーンランチの西田さんをはじめスタッフの皆様に大変お世話になった。あらためて、乗馬は楽しいなと思えたことが、私にとっての大きな収穫であった。また行こうと秘かに心の中で誓った。

閲覧数:263回0件のコメント
bottom of page