先日開催された「九州くじゅう高原外乗ツアー」の参加者の声が寄せられました。FRCの活動についてご覧ください。 2022年10月21日(金)~23日(日)
本多 充輝 (ほんだ・みつき)大阪府枚方市 通訳案内士
昨秋、通訳ガイドの相棒と小淵沢で外乗させていただいたことがご縁で、FRCに入会させていただき、今回初めてツアーに参加しました。私はインバウンド従事者として、日本の風景を海外のお客様に馬上から楽しんでいただきたく、相棒と二人で日本の馬事文化や歴史を研究しています。
黒ボク土の大地
くじゅう高原は、黒ボク土という火山灰を母材とした土壌の上にあります。黒ボク土は、世界では全陸域の1%しか分布していない珍しい土壌であるにもかかわらず、日本では国土の31%を占め、特に牧草地では70%を超えています。地理的には、北海道、関東、東北、九州に多く見られます。
4~5世紀に大陸から馬がもたらされて以来、飼育繁殖の場所であった古代牧(馬牧場)の分布と黒ボク土の分布はかなり一致しており、日本における馬事の歴史に黒ボク土は重要なキーワードとなります。黒ボク土は、馬の好むイネ科の植物が生育しやすく、特にススキと黒ボク土は切っても切れない関係にあります。
私は大阪在住なので黒ボク土の土壌は身近になく、黒ボク土のススキの草原で古代ロマンに浸りながら馬に乗ってみたいとかねがね思っており、ススキの季節のくじゅう高原ツアーに飛びつきました。絶好の好天と穏やかな気候に恵まれ、視界いっぱいに広がる草原に黒い土を垣間見たときは感激でいっぱいになりました。
ストレスフリーなココペリの馬たち
ココペリウエスタンライディングの馬たちは温厚な性格ながら、とても力強く、駈歩で草原の緩い勾配をかけあがっていく疾走感は何物にも代えがたい爽快なものでした。広大なススキの生育地に馬で入っていき、背の高い草に埋もれるような感覚は、ここでしか味わえない稀有で格別な体験でした。
ココペリさんからホテルへの道中、草原にココペリさんの馬たちが放牧されていると伺いましたが、草原が広すぎて馬の姿は見えません。こんな所で好きな草を食んでのんびりすごせている馬たちはどれだけ幸せなことでしょう。ストレスフリーな環境で育てられているからこそのパフォーマンスと納得しました。
できたばかりのココペリさんの新しい馬場でTRECの練習をさせていただいたことはとても幸運でした!日頃の乗馬クラブのレッスンではできないスラローム、クランク、通路、バックと貴重な体験でした。
お昼は、ココペリさんのテラスで極上のランチ!乗馬クラブ併設のレストランとは思えないハイレベルなお料理が楽しめます。シェフは、本格的な鉄板焼きのお店で長年修業されたとか。ステーキランチのお肉が絶品でした。飲み物も充実しており、あまりのおいしさに毎回バナナジュースをオーダーしました。
和太鼓演奏グループDrum Tao
世界的に有名な和太鼓演奏グループDrum Taoは久住高原に拠点を置いています。今回「TAOの丘」という野外劇場で日中韓合同の音楽イベントがあり、幸運なことにVIP席でパフォーマンスを楽しむことが出来ました。阿蘇の外輪山を背景に、和太鼓を中心とした和楽器、ダンス、二胡やチェロのコラボは幻想的であり、圧巻で涙が出るほどの感動を覚えました。筆舌に尽くしがたいとはこのことでしょう。
くじゅう高原の自然にとけこむ極上リゾートホテル
宿泊先のホテル「レゾネイトクラブくじゅう」のお部屋は、窓からの景色が素晴らしく、ゆっくりくつろげる秀逸な作りです。窓の向きによっては、放牧されている馬をみることが出来るそうです。コーヒーミルを自分で挽いて淹れたコーヒーを飲みながら馬の背中の感触、たてがみや耳の動きを思い出していました。
夜の温泉は心身の心地よい疲れを優しく癒してくれます。目覚めてすぐの温泉は1日の活力をくれました。
驚いたのは、1泊目がフレンチのフルコース、2泊目が懐石料理と極上のディナーを楽しめた事です。目に美しく舌がとろけるほどの素晴らしいお味でした。
朝食のビュッフェは、草原を見渡せるテラス席がおすすめ!スタッフの方々のおもてなしも行き届いていて素晴らしく、本当に極上のホテルでした。
ウエスタンショップでショッピング
ツアー終了後、熊本空港に向かう途中、ウエスタンショップのカチーナトレーディングに立ち寄り、次のココペリさんの外乗のためにウェスタンブーツとシャツを買いました(笑)
まさに「すべてが期待を大きく上回る」ツアーでした。
ココペリさんの宮本ボス・スタッフの皆様、お馬さんたち、レゾネイトクラブの原田社長さん・スタッフの皆様、送迎のドライバーさん、カチーナトレーディングさん、そして企画してくださった田中さんとご一緒してくださった参加者の皆様に心より感謝申し上げます。
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